終活で銀行口座の整理をする5つのメリット

ネットバンクの急速な普及により、銀行が身近なものとなりました。銀行口座をいくつも持っている人は多いのではないでしょうか。しかし、終活するうえで、使っていない銀行口座を持ち続けることはおすすめできません。終活で銀行口座を整理するメリットについて、お伝えします。

終活で銀行口座を整理するメリット

終活で銀行口座を整理するメリットについて。

お金を管理がしやすい

銀行口座が多いと、残高が把握しづらくなり、記帳にも手間がかかります。また、資産が分散されるため、相続対象となる財産がどれくらいあるのか分かりづらいでしょう。
銀行口座の整理をすると、現在の収支のバランスや、貯金額などが明確になります。
「使いすぎているから支出をおさえよう」、「定年までに貯金をどれくらい増やせるかな」など、将来のお金に関する不安を明らかにし、ライフプランを見直すきっかけにもなりますよ。

家族の負担を減らせる

銀行口座は、本人の死亡によって凍結します。凍結口座となると、相続人が決まって初めて、銀行口座からお金を引き出すことができるのです。
凍結を解除するには、家族や相続人が銀行で手続きします。しかし、解除のために銀行がもとめる書類を揃えるのも大変です。銀行がたくさんあれば、銀行をひとつずつ訪れて手続きする必要があるのです。
銀行口座を整理すると、家族が凍結解除を行う時間や手間が減らせます。死亡後の手続きに忙しい家族の負担を減らすことができますね。

親族間の相続トラブルを減らせる

本人や家族が把握していない口座にお金がたくさん残っていると、遺産相続をめぐってトラブルに繋がるかもしれません。
特に、相続が完了した後に、多額の残高が残った銀行口座が見つかると、その銀行口座を巡ってトラブルになることもあるでしょう。相続放棄した後に財産が見つかると、大きなトラブルに発展しやすいです。
生前に銀行口座を把握し預貯金額を知ることで、事前に親族と話し合いすることができます
。また、生前贈与や、遺言書を作成するなど、相続トラブルについて対策することができます。

口座の維持手数料を減らせる

三菱UFJ銀行などのメガバンクでは、2年以上取引していない口座などの一定の条件に該当する場合に、口座の維持手数料の支払いを求めることがあります。
使っていない口座を放置しているために、口座を使っていないのに手数料がかかってしまうのはもったいないですよね。
使っている口座と使っていない口座を分類し、不要な口座を解約することで、無駄な手数料を払わずにすみます。

口座の凍結を回避できる

2018年1月の制度改正により、10年以上の期間、預け入れや引き出しがない口座は休眠口座と扱われることになりました。休眠口座になると、お金を引き出す時に窓口で通帳や印鑑の確認を受けるなど、手間がかかってしまいます。また、メガバンクを中心として休眠口座に対して手数料を求める銀行もあり、使っていない銀行口座に手数料を払うことになります。さらに、ネットバンクなど通帳がもともと発行されていない場合では、知らないうちに口座が凍結してしまうかもしれません。家族が存在を知らずに相続できない事態にも繋がります。

終活における銀行口座の整理手順

終活における銀行口座の整理手順

終活をきっかけに銀行口座の整理に踏み出す人は多いでしょう。しかし、やみくもに解約すると、「解約したら不便になった」という事態になりかねません。
必ず今の利用状況を確認したうえで、解約する口座を検討していきましょう。銀行口座を整理する手順についてお伝えします。

銀行の預金口座を把握する

まず、自分が持っている銀行口座と利用目的、使用頻度を把握しましょう。終活で必要となる財産目録の基礎になりますので、一覧表を作っておくことをおすすめします。
その後、公共料金や保険料の引き落としに使っている口座や、年金や配当などの入金口座となっていないか確認しましょう。引き落とし口座が複数あるなら、利用しやすい口座にまとめて変更することも視野に入れておくといいですよ。引き落とし用口座や、預貯金用の口座など、目的にあわせて口座を設定しておくと、収支が分かりやすくなります。

使っていない口座は解約する

口座残高をゼロにしても、口座の解約とはなりません。口座の解約には、本人が銀行窓口で手続きを行う必要があります。
通帳やキャッシュカード、届出印、本人が確認できる書類などが必要となりますので、必ず持参しましょう。ネットバンクの場合、会員用ホームページで解約の手続きができる場合があります。必要なものは銀行によって異なることがありますので、事前に問い合わせしておくことをおすすめします。

【終活】銀行口座を整理するときの注意点

【終活】銀行口座を整理するときの注意点

銀行口座の解約には、実はデメリットもあります。あなたの状況に応じて、解約するかどうか考えていきましょう。
また、利用する銀行口座を決定した時に、必ず確認しておいてほしいことをお伝えします。後回しにしてしまうと、銀行口座を利用する時に不便を感じてしまう可能性があります。

定期預金は満期解約

普段使っていない銀行口座でも、定期預金が残っている場合があります。
満期前に解約すると、定期預金より低い利率が適用されることが多いです。解約を急ぐ必要がなければ、満期での解約がお得といえます。
また、定期預金の満期日について必ず確認しておきましょう。満期が来ると自動で次の定期預金に振替となる場合がありますので、注意が必要です。満期により解約できるように、銀行窓口で確認しておきましょう。

新しい口座を開設できないことも

解約後に、同じ銀行でもう一度口座を開設しようとすると、銀行に断られてしまうことがあります。
また、昔は口座開設に必要なかった開設手数料ですが、もう一度同じ銀行で口座を開設するときに支払いを求められる場合があります。近年は、口座を開設する時や、紙の通帳を発行する時に手数料が必要となる銀行が出てきています。
解約する口座を選ぶときには、慎重に選ぶようにしましょう。

口座の連絡先や住所を確認する

一定額を超えた現金振り込みなどの場合、銀行に住所や生年月日の確認を求められることがあります。銀行に届け出している住所や連絡先が古いままだと、スムーズに取引できないことがありますので、銀行に届け出た住所や連絡先を必ず確認しておきましょう。
また、銀行からの大切なお知らせなどの郵便物が届かない可能性があります。変更の手続きをしたか不安な人は、銀行窓口に問い合わせておくといいですよ。ネットバンクなら会員用ホームページで現在の登録状況を確認できます。

ネットバンクの有無を確認する

銀行口座を整理するときに、ネットバンクを忘れがちです。
ネットバンクは、インターネットやアプリを利用して振込や残高照会ができ、コンビニで気軽に入出金できる手軽さから、普及してきました。
一方で、通帳を発行せず、アプリやパソコンで管理することがほとんどですので、家族が口座の存在を知らない場合があります。知らなかったために相続できなかった、となっては、本人にとっても残念でしょう。
銀行口座を整理するときには、店舗型の銀行だけでなく、ネットバンクも必ず確認しておきましょう。

終活で銀行口座の整理以外にしておくこと

終活で銀行口座の整理以外にしておくこと

終活は短期間で行うものではなく、現状を把握して少しずつ進めていくものです。ゆっくりとあなたの今までの人生を見つめ直し、今後どのように生活していきたいのか、一度立ち止まって考えてみましょう。
スムーズに終活を進めていくために、銀行口座の整理の他にしておくことを3つご紹介します。

エンディングノートの作成

エンディングノートとは、今までの人生を振り返るきっかけとなります。あなたに万が一のことがあっても家族が困らないように、延命治療などの希望や家族へのメッセージなど、あなたの人生に関することをたくさん書き記すことができます。
エンディングノートを作ることで、今後の目標やするべきことが明確になるため、終活の第一歩にもなりますよ。
書く内容や様式に決まりはありませんので、あなたの想いや希望を自由に書いて残しておきましょう。

お墓や葬儀の準備

死亡後の手続きに加えて、残された家族にはお葬式やお墓の準備など、しなければならないことがたくさんあります。
家族葬を希望するなどお葬式に関することは、生前に家族に伝えておくといいでしょう。家族もスムーズに準備することができますよ。葬儀社を生前に決めて規模や形式を相談しておくと、希望にあった葬儀を行うことができますね。
死後に管理する家族の意見を聞きながら生前にお墓を準備しておくと、家族の負担を軽減できます。

保険の見直し

終活を機に、家庭の収支を見直してみましょう。
若い頃にかけた保険をそのまま更新している人は多いものです。保障内容や保険料を確認し、今の生活でどのくらいの保障が必要か、一度考えてみましょう。
また、あなたに万が一があった時に受けられる保障について、家族と共有しておきましょう。
雅俗が保険金の請求をする時にスムーズになりますし、保険金をお葬式の費用に充てることを検討することができます。

終活で必要な銀行口座の整理

銀行口座の整理は、終活を進めていくうえで非常に大切です。
保有口座の一覧を作り、引き落としの利用状況や、利用頻度を見直しましょう。通帳がないネットバンクは、家族に存在が知られにくいものです。必ずネットバンクの有無を確認しておきましょう。使用していない口座は、解約を検討します。
継続して利用する口座は、登録している住所や連絡先が最新のものか確認します。古い連絡先や住所では、銀行からの案内が届かない可能性があります。
銀行口座などの資産の把握のほかに、エンディングノートの作成や、葬儀やお墓の準備、保険の見直しを行うと、終活がスムーズに進められますよ。

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