20代の終活準備は何をする?若いうちからやるべきことやメリット

20代で終活を始めると聞くと、まだ早すぎるのでは、と感じる人も多いでしょう。確かに20代は病気や介護からほど遠く、やる気と元気に溢れている世代のイメージです

一方で、終活といえば高齢者のイメージが強く、20代のイメージには馴染まないかもしれません。

では、実際に20代で終活するのは早すぎるのでしょうか。終活を始めるタイミングに決まりはありません

さらに、若いうちから終活を始めると、たくさんのメリットがあります。

今回の記事では、「20代での終活準備は何をするのか」「若いうちから終活をやるべきメリット」についてお伝えしていきます。

この記事を読むとわかること
  • 終活を20代から始めるメリット
  • 20代の終活でやることリスト
  • 20代で終活するときの注意点

終活は20代からやることも大切

20代の終活は早すぎる?

20代の終活は、決して早すぎることはありません。終活は、考えることやするべきことがたくさんあります。

早い時期に終活を始めても全く問題ありません。

終活では、お葬式の準備をしたり、相続に向けて遺言書を作成したりします。

しかし、終活は、相続やお葬式の準備だけではありません。

今までの人生を振り返り、将来のライフプランを立てるなど、20代で是非してほしいことが終活には含まれているのです。

終活を始める時期に決まりはありませんが、早く始めたらその分、しっかり考えて準備する時間があります。

20代で終活する価値は十分にあります。

20代で終活する3つのメリット

終活を20代から始める3つのメリット

終活を20代から始める3つのメリットは以下のとおりです。

20代での終活は、死後を見据えた準備だけではなく、現状を分析することで、今後よりよく生きていくための活動でもあります。
20代から終活を始めるメリットをひとつずつ見ていきましょう。

終活のメリット①ライフプランを見直せる

終活のメリット①ライフプランを見直せる
20代の終活は、自分自身のライフプランを見直すきっかけとなります。

20代の終活では、老後の希望を考えるというよりは、ライフプランを考えることが重要です。

仕事や趣味に忙しい20代の場合、ライフプランや将来の目標などを考える機会はそれほどないでしょう。

自分が数十年先にどのような生き方をしていたいか、今はどのような生き方をしているか、終活を機に一歩立ち止まって考えてみましょう。

ライフプランの実現のために、今何をしておくべきか、何をしておきたいか、真剣に考えることができますよ。

終活のメリット②身の回りの整理や処分をできる

終活のメリット②身の回りの整理や処分をできる

断捨離で物を減らすと、すっきりした環境で暮らしやすくなります。

探し物をすることが減ると、時間を有効に使えますし、探し物のストレスを感じずにすみますよ。

転勤などで引っ越しする時にも、荷造りが簡単になります。

また、不要なものが部屋に増えると、片づけるのも大変ですし、何を持っているのか、本当に必要なものが何か把握しづらくなります。

断捨離を意識しておくと、本当に必要なものを考えるようになります。

ものを購入する前に、本当に必要なものなのか、じっくり考えることに繋がります。

断捨離することで、実は将来の出費を抑えることにもなるのです。

終活のメリット③家族や親族の負担を軽減できる

終活のメリット③家族や親族の負担を軽減できる

20代でも万が一に備えることができるのが終活のメリットです。

20代でも、事故や病気により家族や友人に助けを求めることがあるでしょう。

必要な書類を整理しておくと、書類や金銭面での手続き、保険金の請求などをスムーズに頼むことができます。

万が一の場合には、遺族がたくさんの手続きを行うことになります。

終活で預貯金や不動産、有価証券などの一覧表を作成しておくと、手続きがスムーズになり、遺族の負担も軽減できますよ。

20代の終活でやることリスト10選【生前整理編】

20代の終活でやることリスト10選

20代の終活でやっておきたいことを10個お伝えします。

20代の終活では、「何から始めたらいいのか分からない」という声をよく聞きます。

確かに20代という若さでは、終活と言われてもピンと来ないかもしれません。

終活の形式に決まりはありません。

これからお伝えする「やることリスト」に沿って一歩ずつ終活を始めてみると、スムーズに進めることができますよ。

不用品の片付け

不用品の片付け

不用品の片付け 不用品を片づけておくと、万が一の時に部屋を片付けする家族の負担を軽減できます。

人が亡くなると、葬儀の手配やお墓の準備、医療や保険、銀行口座の手続きなど、するべきことがたくさんあります。

不用品を片づけておくことで、手続きに必要な書類や証書を家族が探しやすくなります。

部屋がすっきりして快適に過ごすことができるのもメリットです。

物が多すぎると、どこに何があるのか把握することが難しくなりますし、まとめて廃棄するにもコストがかかります。

不用品を片付けておくと、普段から不必要なものを持たない意識づけにもなりますよ。

不用品を片づけておくと、万が一の時に部屋を片付けする家族の負担を軽減できます。

人が亡くなると、葬儀の手配やお墓の準備、医療や保険、銀行口座の手続きなど、するべきことがたくさんあります。

不用品を片づけておくことで、手続きに必要な書類や証書を家族が探しやすくなります。
部屋がすっきりして快適に過ごすことができるのもメリットです。

物が多すぎると、どこに何があるのか把握することが難しくなりますし、まとめて廃棄するにもコストがかかります。
不用品を片付けておくと、普段から不必要なものを持たない意識づけにもなりますよ。

断捨離を行う

断捨離を行う

断捨離を行うことで、部屋をすっきりと整理することができます。

今後使う予定がない服や家具、小物などを廃棄すると、部屋のスペースの確保にもなりますよ。

本や服などは買い足す頻度が高く、読まない、着ないものが多くなりがちです。

捨てるのがもったいないと感じる人は、リサイクルショップに買い取ってもらったり、フリマアプリを使って自分で売却することをおすすめします。

お気に入りだった服などを次の人に使ってもらえるなら、断捨離がはかどるかもしれませんね。

20代の終活でやるべきこと【資産整理編】

20代の終活でやるべきこと【資産整理編】

資産の見直し

資産の見直し

資産を見直すと、将来の収支を考えることにつながります。
終活で将来の目標や老後の希望を考えていくと、その希望を叶えるために預貯金などの資産がどれくらい必要となるのか、見当をつけることができます。

将来の金銭面での不安があるなら、必要に応じて資産運用を検討するきっかけになりますよ。

万が一に備えた生命保険や医療保険などの見直しも行いましょう。

扶養親族の有無や住宅ローンなどから、あなたに万が一のことがあれば収入がどう減少するか考え、必要なだけの保険をかけるようにしましょう。

保障内容は年に一度は見直すようにすると、あなたの生活にあった保障を受けることができますよ。

また、相続を意識して資産を見直すと、必要に応じて生前贈与や遺言書の作成を考えることができます。

事前に検討できるので、実際に相続する人にとって負担を軽くできますよ。

生前に資産を見直すと、相続へあなたの希望を反映させやすいので、判断力がしっかりしている今が始め時です。

デジタルデータの整理

デジタルデータの整理

20代の終活では、パソコンやスマートフォンに保管されているデジタルデータを整理することが大切です。

あなたのパソコンやスマートフォンには、ネットバンクやネット証券などの貴重なデータが保管されていませんか。

このようなデジタルデータは、あなた以外には存在を知らない家族も多いでしょう。

終活するうえでは、デジタルデータを紙に書き、万が一には家族が知れるようにしておきます。

使っていないSNSのアカウントがあれば、終活で一緒に整理しておきましょう。アカウントを乗っ取られてなりすましの被害を受ける可能性があります。

老後までの資産設計

老後までの資産設計

終活を通して将来の目標や希望を考えたら、老後までの資産設計をしてみましょう。

資産設計では、結婚やマイホーム、子供の進学など、ライフイベントを考えながら行います。

現在の収入や将来の年金、預貯金などの資産、そして将来の支出を考えながら、老後までの収支を数値化してみましょう。

将来のために必要な貯蓄額を具体的に知ることができます。

また、将来の支出に対する心構えもできますよ。

老後までの資産設計で収支に不安を感じれば、資産運用などで収入を増やすことを検討するきっかけになります。

20代の終活でやるべきこと【遺言編】

20代の終活でやるべきこと【遺言編】

エンディングノートを作成

エンディングノートを作成

20代の終活では、まずはエンディングノートを作成してみましょう。

エンディングノートに書くことは、お葬式や介護、医療の希望だけではありません。

預貯金などの資産や、加入しているサービスや生命保険についても書き記します。

特に20代では、ネットバンクやSNSのアカウント、クレジットカードなど、デジタルが身近なものとなっています。

たくさん登録してしまって、何を登録したのか分からなくなることもあるでしょう。

万が一の時だけでなく、このような日常生活のちょっと困ったことや忘れてしまった時にも、エンディングノートが参考になりますよ。

遺言書の作成

遺言書の作成

遺言書を作成することで、万が一の時にあなたの財産を誰に渡したいか明確にしておくことができます。

預貯金や有価証券、不動産は、せっかくあなたが築いた財産です。

今までを振り返って、誰に相続してほしいか考えてみましょう。

遺言書が無ければ、民法によって相続人が決まってしまいます。

相続人で無い人に財産を受け取ってほしい場合は、遺言書を作成しておく必要があります。

また、遺言書を作成しておくことで、家族が相続トラブルに巻き込まれることを避けることもできますよ。

20代の終活でやるべきこと【葬式や人間関係編】

20代の終活でやるべきこと【葬式や人間関係編】

葬儀の準備

葬儀の準備

20代の終活で葬儀の準備をしておくと、家族の負担を軽減することができます。

20代でお葬式をする場合、不慮の事故や病気によることが多いでしょう。

残された家族は深い悲しみのなか、葬儀の準備をしなければなりません。

事前にお葬式の希望や、参列してほしい知人をリスト化しておくと、家族の負担を軽くすることができますよ。

あなたの希望を生前に家族に伝えることができますので、あなたが望むお葬式を執り行ってくれるでしょう。

20代の終活で葬儀の準備をしておくと、万が一の事故や病気に備えることができますよ。

人間関係の整理

人間関係の整理

人間関係を整理すると、未練を断ち切り、心を軽くして生活することができます。

今までの人間関係を整理することは、少し辛いかもしれません。

しかし、今までの交友関係を考えて、今後も大切に付き合っていきたい人を考えてみましょう。

人間関係を整理することで、今まで以上に相手を大切に思い感謝することにつながります。

あまり人間関係を削りすぎると、今度は頼る人や交流する人がなくなってしまいます。

また、一度壊した関係をもとに戻すことはできません。

人間関係の整理は慎重に行う必要があるでしょう。

将来設計の見直し

将来設計の見直し

将来設計を見直すことで、今後あなたがどのように生きたいか気づくことができます。

20代は仕事や趣味に忙しく、立ち止まって現状を考える機会が少ない時期と言えます。

早い時期に終活しておくと、その目標に向かって努力できる時間が生まれます。

貯金を増やすために節約する、資格を取って今より上を目指すなど具体的に考えてみましょう。

20代という若さは武器となります。

将来設計を見直すのは、できるだけ早いほうがいいでしょう。

20代で終活するときの注意点

20代で終活するときの注意点

20代での終活では、セキュリティに注意しましょう。

SNSのアカウント情報やパスワード、ネットバンクの口座情報などが流出すると、悪用される可能性があります。

紛失しないように保管場所に注意しましょう。
また、20代で終活を意識すると、物事を投げやりに考えてしまうことがあります。

20代の終活は、将来をよりよくするものです。

あまり根を詰めずに、少しずつ将来のことを考えていきましょう。

20代の終活まとめ

今回の記事では、20代で終活を始めるメリットや注意点、やることリストについてお話しました。
20代で終活を始めるメリットは、以下のの3つです。

20代で終活を始めるメリット
  • 自分自身のライフプランを見直せる
  • 断捨離で物を減らせる
  • 万が一に備えられる

一方で、20代での終活は、デジタルデータを多く扱うので情報の保管が重要です。

また、決して無理せずに、少しずつ終活を進めましょう。

20代での終活では、エンディングノートの作成や将来設計を見直していきましょう。

将来設計を考えると、老後までの資産設計や、収支の見直しに取り組みやすくなります。
お伝えした「やることリスト」を参考に終活すると、終活を始める不安を解消できますよ。

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