エンディングノートを作成するとき、「どのようにエンディングノートを作ったらいいかわからない」と悩む人も多いのではないでしょうか。
そのような人のために本記事では、「
エンディングノートの作り方」や注意点を紹介しています。
エンディングノートを作るときのポイントをおさえ、自分にぴったりの
エンディングノートを家族に残しておきましょう。
この記事でわかること
- エンディングノートを作成するメリットとは
- エンディングノートの作り方
- 【注意点】エンディングノートの作り方
エンディングノートを作成するメリットとは
エンディングノートを作ることで、終活への意識が芽生えることが最大のメリットです。
作成する過程で、
介護や医療の希望を整理することになります。
家族との相談にも、エンディングノートがあると安心して進めることができますよ。
特に、介護が必要になった時の対応や、医療、終末期の延命治療の希望などは、終活において非常に重要な項目であり、あなたの生命に直結する選択です。
その選択を家族に任せてしまうのは、あなたにとっても、家族にとってもよくありません。
エンディングノート無しで話し合いをしようとしても、「そんなことを考えるなんて、縁起でもない」とあしらわれてしまうかもしれません。
終活には、家族の理解と協力が必ず必要となります。
エンディングノートを作成しておくことで、家族の心構えにも繋がりますよ。
【自作編】エンディングノートの作り方
エンディングノートには、書き方や作り方に決まりはありません。
市販の
エンディングノートを利用することもできますし、自分自身で書きたい内容を決めて作ることもできます。
まずは、エンディングノートを自作する方法についてお伝えしていきます。
デジタルで作る
エンディングノートは、手書きのイメージが強くありますが、実は
デジタルで作るエンディングノートが普及してきています。
特に近年急速に普及しているものがアプリのエンディングノートです。
エンディングノートに必須の、財産目録の作成がスムーズにできますし、作成後の編集もスムーズにできます。
書いた内容を家族と共有できたり、自動でバックアップしたりすることは、デジタルのエンディングノートのメリットと言えます。
専用ノートを使う
エンディングノートに決まった様式はありません。
終活に使う専用ノートを1冊用意するだけで問題ありません。
死後の希望や財産などを書き記すだけでなく、必要な書類や写真を貼り付けることで、あなただけのエンディングノートを作ることができます。
パソコンで作成する
自宅のパソコンでエンディングノートを作る時の決まりはありません。
WordやExcelだけでなく、GoogleDocumentなど共有しやすいソフトを使うこともできます。
Excelなどの表ソフトを利用すると、財産目録の作成がスムーズにできますよ。
計算機能を利用しておくと、エンディングノート作成後の加筆修正も簡単です。
エンディングノートのテンプレートを無料でダウンロードできるサービスもあります。
パソコンで作ろうと思っても、何から書いたらいいのか分からない、という方におすすめです。
【市販編】エンディングノートの作り方
自分で
エンディングノートに何を書こうか考えるのは難しいという方には、市販のものを利用することをおすすめします。
テンプレートの項目に合わせて書いていくことでスムーズに終活の一歩が踏み出せますよ。
市販のエンディングノートを使う
市販のエンディングノートには、
死後の希望や財産状況、医療のことなど、終活するうえで考えておくべきことが詳細に書かれています。
項目に沿って記入していくことでエンディングノートが完成しますので、どのように終活を始めたらいいのか迷っている方におすすめです。
預貯金や口座引き落とし、医療年金などの項目もありますので、入院した時などのちょっと困った時にも役立てることができますよ。
大学ノートなどで作る
学習に使う大学ノートはエンディングノートとして使いやすいです。
ページを見開きやすく文字を書きやすいので、たくさん文字を書くことに適しているのです。
手軽に購入でき身近にある大学ノートなら、エンディングノートに対する気持ちのハードルを下げることができますよ。
【注意点】エンディングノートの作り方
エンディングノートを使うと、終活をスムーズに進めることができます。
あなたの考え方や希望を整理して書き起こすことができるので、あなたの人生を見つめるきっかけにもなります。
しかし、エンディングノートを作成する時には、注意することがあります。
特に
財産に関する項目は、相続時のトラブルになりやすい項目です。
せっかくエンディングノートに希望を書いていても、あなたの意思を尊重してもらえないかもしれません。
注意点をしっかり確認しておきましょう。
遺言書の代わりにはならない
エンディングノートは、あなたの希望や思いを伝えるためのもので、法的な効力はありません。
財産の相続について、エンディングノートに書いても、そのとおりになるとは限らないのです。
特に、
エンディングノートは遺言書とは認められていないことには注意が必要です。
エンディングノートにのみ相続の希望を書いていると、有効な遺言書がなく、法律に定まった相続が始まり、あなたの意思は反映されないのです。
遺産相続などのトラブルに繋がりやすい項目は、エンディングノートだけでなく、遺言書などできちんと書いておくと安心ですよ。
暗証番号は記載しない
エンディングノートには、財産の状況を書くことが多いです。
エンディングノートに、所有財産として銀行口座や証券などを書きますが、その時に
一緒に暗証番号やパスワードを書いてはいけません。
暗証番号を書いたエンディングノートを他人に見られてしまうと、悪用されてしまう可能性があります。
絶対に記載してはいけません。
暗証番号と同じ役割がある銀行印や、通帳、キャッシュカードも同じです。エンディングノートと分けて保管しておきましょう。
エンディングノートの保管場所
エンディングノートは、人目につきにくい場所に保管しておきましょう。エンディングノートは個人情報のかたまりです。
万が一他人に見られてしまうと、不動産や預貯金などの大切な情報が悪用される危険があります。
しかし、エンディングノートは死後に見てもらう必要があります。
戸棚の奥深くにしまっておくと、必要なときに見てもらえず、家族も困ってしまうでしょう。
保管場所をメモした紙を財布に入れておくこともおすすめです。
財布なら、普段家族でも触ることは少ないですし、死後に確認することが多く、エンディングノートを見つけてもらいやすいですよ。
まとめ
終活することを何となく家族に言い出しづらい方も多いのではないでしょうか。
たくさんすることがあって気負ってしまう終活ですが、エンディングノートを使うことで、するべきことが明確になり終活を始めやすくなります。
エンディングノートは、市販されたものでも、パソコンやアプリで作っても構いませんので、あなたが作りやすいと思った方法を選んでみてください。
しかし、エンディングノートに書く内容は、重要なことばかりです。記入する内容や保管場所には十分に注意しておく必要があります。
このことさえ注意しておけば、エンディングノートの作成に気負う必要はありません。
終活には家族への情報共有や相談が必ず必要になります。
終活は死後の家族への負担を軽減することにも繋がりますので、
エンディングノートを使いながら少しずつ始めていきましょう。