終活に用いるエンディングノートとは一体何か
終活に向けて準備を進めている方もいれば、全然できていない方もいるのではないでしょうか? 死に備えて、エンディングノートを残す方が多くいます。 1冊のノートにさまざまな情報を記載することができ、どのようなエンディングノートができるかは人それぞれです。 今回は、「終活に用いられるエンディングノート」とは一体何かに加え、残す理由と記載する内容について解説します。
この記事でわかること
  • エンディングノートとは
  • 終活でエンディングノートが必要な理由
  • エンディングノートにまとめる項目
  • エンディングノートの保管場所

エンディングノートとは

終活に用いるエンディングノートとは一体何か はじめに 終活に向けて準備を進めている方もいれば、全然できていない方もいるのではないでしょうか? 死に備えて、エンディングノートを残す方が多くいます。 1冊のノートにさまざまな情報を記載することができ、どのようなエンディングノートができるかは人それぞれです。 今回は、終活に用いられるエンディングノートとは一体何かに加え、残す理由と記載する内容について解説させて頂きます。 <h2>エンディングノートとは</h2> (写真1) エンディングノートは、人生を振り返り、自分の希望や家族に対する想いをまとめるノート。 多くの方が死亡した際や判断力・意思疎通能力が喪失した際の指示をエンディングノートに記載しています。 文房具店や書店などで手に入れることができます。 自治体によっては無料で配布しているため、もうすでにエンディングノートを持っている方もいるのではないでしょうか? 中には、手持ちのノートをエンディングノートとして使っている方もいます。 いつ作成するかは、人それぞれ。 30代でエンディングノートを作成し始めている方もいます。 人生を振り返るため、若いうちから終活を行うのもひとつの選択肢です。 <h2>終活でエンディングノートが必要な理由</h2> エンディングノートを作成する前に用意する理由を知っておくことが重要です。 人によっては、作成する理由が分かっていないのではないでしょうか? ここでは、エンディングノートがどうして必要なのかについて解説させて頂きます。 終活をこれから始めようと考えている方は、一度参考にしてください。 <h3>今後の人生を向き合うため</h3> (写真2) エンディングノートを作成する目的のひとつに今後の人生について向き合い、どのように生きるかを決めることが挙げられます。 今後やりたいことは一体何か決まっていない方もいるのではないでしょうか? 充実した人生を送るためにも、自分の人生について一度考えることをおすすめします。 場合によっては、やりたいことが出てくるかもしれません。 <h3>経済状況を把握できるようにするため</h3> (写真3) 今後の人生を有意義に過ごすためにも、皆様の経済状況について把握する必要があります。 自分はどのような資産を持っているかを正確に記入した上で一体どのように過ごしていくかを決めましょう。 <h3>葬儀をはじめ家族への負担を軽減するため</h3> (写真4) 生きていく上で家族や親族のお世話になる機会が出てきます。 葬儀や介護などにより、家族や親族に想像以上の負担を与える場合があります。 介護の希望や延命措置、葬儀について記載し、家族や親族への負担を減らすのも目的のひとつです。 皆様の判断能力が低下した際、家族や親族が判断に迷う場面が出てくるかもしれません。 家族や親族の負担を少しでも軽減するためにも、エンディングノートで介護や葬儀に関する内容を記載する必要があります。 <h3>家族に自分のメッセージを伝えるため</h3> 思い出や家族が知らなかったことを共有できるのがエンディングノートのメリット。 自分の想いを家族や親族に伝えられます。 最後に伝えたいメッセージは一体何でしょうか? 人によっては、言いたいことが数多くあるかもしれません。 <h2>エンディングノートにまとめる項目</h2> 1冊のエンディングノートに記載できる内容が数多く存在します。 作成する悩みを少しでも減らすためにも、どのような内容を記載すれば良いか整理しましょう。 終活を始める方に向けて、エンディングノートにまとめる項目をいくつか紹介するので、興味のある方は一度チェックしてください。 <h3>氏名などの基本情報</h3> まずは、自分に関する基本情報をまとめることが大切です。 整理していく中で自分の知らない一面を知ることができるかもしれません。 終活でエンディングノートを作成する際、以下の情報を基本情報の項目に記載しましょう。 ・氏名 ・生年月日 ・本籍地 ・現住所 ・家族構成 ・家系図 ・学歴 ・職歴 ・資格 ・マイナンバー ・血液型 ・性格 ・趣味 ・特技 ・自分史 氏名や生年月日などの情報は、皆様の死後、年金受給停止手続きなどを行う際に用いられます。 基本情報を通して、自分が一体どのような人間なのかを知ることができます。 <h3>資産</h3> (写真5) 遺産相続に備え、エンディングノートに皆様の資産に関する情報をまとめましょう。 調べてみると、想像以上に資産を持っているのが分かるかもしれません。 記載する内容として、以下の物が挙げられます。 ・金庫などに保管している現金 ・預貯金 ・不動産 ・有価証券 ・骨董品をはじめ資産価値のある物 ・貴金属 ・自動車 ・バイク 現金や不動産だけでなく、普段からコレクションしている物が思いもよらない価値が付いている可能性もゼロではありません。 気になる方は、一度調べてみましょう。 価値の高い物を安い価格で処分またはゴミに出してしまうのを避けることが大切です。 資産価値が無い物は形見分けリストにまとめ、家族が遺品を整理しやすくすることをおすすめします。 また、銀行口座やクレジットカードの暗証番号などの情報は悪用される恐れがあります。 扱う情報によっては、リスクが大きくなることを頭に入れておきましょう。 <h3>遺言書を用意しているか</h3> (写真6) 遺言書の用意も終活で行っておきたいことのひとつ。 予想外の事態で遺言書を用意できない場合も十分考えられます。 エンディングノートに遺言書があるかどうかも記載することが重要です。 遺産相続を行う際、遺言書に基づいて行います。 注意点は、遺言書の書き方です。 書き方を間違ってしまうと、無効になってしまいます。 トラブルを避けるためにも、終活を行う際は遺言書の書き方についてもチェックしましょう。 <h3>人にお金を貸しているまたは借りているか</h3> 誰かにお金を貸しているまたは借りている方も多いのではないでしょうか? エンディングノートにお金の貸し借りについて記載することも大切です。 相手の氏名や連絡先はもちろん、金額について把握できるようにしてください。 皆様の死後、相手が返済に応じない可能性も十分考えられるため、生きている間にお金の貸し借りに関する問題を解決することをおすすめします。 <h3>SNSのID・パスワードなどの情報</h3> (写真7) SNSやサブスクリプションなどのIDやパスワードもエンディングノートに記載したい情報のひとつ。 退会手続きが分からないままだと、サブスクリプションの料金を毎月支払い続けてしまう可能性があります。 利用しているSNSやサブスクリプションはもちろん、退会手続きの方法も記載し、家族や親族の負担を軽減しましょう。 <h3>医療・介護に関する判断</h3> 認知症などになり、コミュニケーションが難しくなった場合の介護に関する判断についても記載する必要があります。 また、末期の状態になった際に延命措置を行うかどうかの意思表示もエンディングノートに記載する内容のひとつです。 <h3>葬儀に関する情報</h3> (写真8) 葬儀の形態は多岐に渡ります。 終活を行っていない方の中には、葬儀の形態について分かっていない方もいるのではないでしょうか? エンディングノートに葬儀に関する希望を記載し、葬儀や納骨に支障が出ないようにすることが大切です。 記載しておきたい情報は以下の通り。 ・葬儀の形態 ・信仰している宗教 ・遺影の有無 ・納骨の方法 ・納骨する場所 ・墓石の有無 葬儀について家族に打ち明けられないなどの悩みを解消できるのもエンディングノートのメリットです。 <h3>ペットに関する情報</h3> (写真9) 犬や猫などを飼っている場合、ペットに関する情報も記載しましょう。 人によっては、ペットについて詳しくないかもしれません。 性格をはじめ、好きな食べ物と嫌いな食べ物、病歴など、必要な情報が数多く存在します。 また、残されたペットを誰が引き取るかも決めておく必要があります。 <h3>親しくしている友人・知人の有無</h3> 家族や親族だけでなく、親しい友人や知人の連絡先もエンディングノートに記載します。 また、誰に亡くなったことを連絡して欲しいかを書くことが大切です。 葬儀の際、出席者をまとめるのも手間がかかります。 <h3>家族に残すメッセージ</h3> 人生について振り返った後、家族に対する感謝の気持ちや残しておきたいメッセージを記載しましょう。 メッセージを伝わりやすくするために写真を貼りつけるのもおすすめです。 <h2>エンディングノートの保管場所</h2> (写真10) エンディングノートを書き終えた後、見つかりにくい場所に保管することが重要です。 心情の変化などに伴い、書き直す必要が出てきます。 終活は、エンディングノートを書いたら終わりではありません。 <h2>まとめ</h2> エンディングノートは、家族や親族に対するメッセージをはじめ、自身に関する基本情報や資産に関する情報などを記載する際に用いられます。 終活を行う際、家族や親族に感謝の気持ちを伝えつつ、負担を少しでも軽減できるかどうかもポイント。 また、エンディングノートだけでなく、遺言書に書く内容を考えることも大切です。 できるところから少しずつ始め、自分だけのエンディングノートを完成させましょう。
エンディングノートは、人生を振り返り、自分の希望や家族に対する想いをまとめるノート。 多くの方が死亡した際や判断力・意思疎通能力が喪失した際の指示をエンディングノートに記載しています。 文房具店や書店などで手に入れることができます。 自治体によっては無料で配布しているため、もうすでにエンディングノートを持っている方もいるのではないでしょうか? 中には、手持ちのノートをエンディングノートとして使っている方もいます。 いつ作成するかは、人それぞれ。 30代でエンディングノートを作成し始めている方もいます。 人生を振り返るため、若いうちから終活を行うのもひとつの選択肢です。

終活でエンディングノートが必要な理由

エンディングノートを作成する前に用意する理由を知っておくことが重要です。 人によっては、作成する理由が分かっていないのではないでしょうか? ここでは、エンディングノートがどうして必要なのかについて解説させて頂きます。 終活をこれから始めようと考えている方は、一度参考にしてください。

今後の人生を向き合うため

今後の人生を向き合うため
エンディングノートを作成する目的のひとつに今後の人生について向き合い、どのように生きるかを決めることが挙げられます。 今後やりたいことは一体何か決まっていない方もいるのではないでしょうか? 充実した人生を送るためにも、自分の人生について一度考えることをおすすめします。 場合によっては、やりたいことが出てくるかもしれません。

経済状況を把握できるようにするため

経済状況を把握できるようにするため
後の人生を有意義に過ごすためにも、皆様の経済状況について把握する必要があります。 自分はどのような資産を持っているかを正確に記入した上で一体どのように過ごしていくかを決めましょう。

葬儀をはじめ家族への負担を軽減するため

葬儀をはじめ家族への負担を軽減するため
生きていく上で家族や親族のお世話になる機会が出てきます。 葬儀や介護などにより、家族や親族に想像以上の負担を与える場合があります。 介護の希望や延命措置、葬儀について記載し、家族や親族への負担を減らすのも目的のひとつです。 皆様の判断能力が低下した際、家族や親族が判断に迷う場面が出てくるかもしれません。 家族や親族の負担を少しでも軽減するためにも、エンディングノートで介護や葬儀に関する内容を記載する必要があります。

家族に自分のメッセージを伝えるため

思い出や家族が知らなかったことを共有できるのがエンディングノートのメリット。 自分の想いを家族や親族に伝えられます。 最後に伝えたいメッセージは一体何でしょうか? 人によっては、言いたいことが数多くあるかもしれません。

エンディングノートにまとめる項目

1冊のエンディングノートに記載できる内容が数多く存在します。 作成する悩みを少しでも減らすためにも、どのような内容を記載すれば良いか整理しましょう。 終活を始める方に向けて、エンディングノートにまとめる項目をいくつか紹介するので、興味のある方は一度チェックしてください。
  • 氏名などの基本情報
  • 資産
  • 遺言書を用意しているか
  • 人にお金を貸しているまたは借りているか
  • SNSのID・パスワードなどの情報
  • 医療・介護に関する判断
  • 葬儀に関する情報
  • ペットに関する情報
  • 親しくしている友人・知人の有無
  • 家族に残すメッセージ

氏名などの基本情報

まずは、自分に関する基本情報をまとめることが大切です。 整理していく中で自分の知らない一面を知ることができるかもしれません。 終活でエンディングノートを作成する際、以下の情報を基本情報の項目に記載しましょう。
エンディングノートに記載する基本事項
氏名生年月日本籍地現住所家族構成家系図学歴職歴資格マイナンバー血液型性格趣味特技自分史
氏名や生年月日などの情報は、皆様の死後、年金受給停止手続きなどを行う際に用いられます。 基本情報を通して、自分が一体どのような人間なのかを知ることができます。

資産

資産
遺産相続に備え、エンディングノートに皆様の資産に関する情報をまとめましょう。 調べてみると、想像以上に資産を持っているのが分かるかもしれません。 記載する内容として、以下の物が挙げられます。
資産に関する情報
金庫などに保管している現金 預貯金 不動産 有価証券 骨董品をはじめ資産価値のある物 貴金属 自動車 バイク
現金や不動産だけでなく、普段からコレクションしている物が思いもよらない価値が付いている可能性もゼロではありません。 気になる方は、一度調べてみましょう。 価値の高い物を安い価格で処分またはゴミに出してしまうのを避けることが大切です。 資産価値が無い物は形見分けリストにまとめ、家族が遺品を整理しやすくすることをおすすめします。 また、銀行口座やクレジットカードの暗証番号などの情報は悪用される恐れがあります。 扱う情報によっては、リスクが大きくなることを頭に入れておきましょう。

遺言書を用意しているか

遺言書を用意しているか
遺言書の用意も終活で行っておきたいことのひとつ。 予想外の事態で遺言書を用意できない場合も十分考えられます。 エンディングノートに遺言書があるかどうかも記載することが重要です。 遺産相続を行う際、遺言書に基づいて行います。 注意点は、遺言書の書き方です。 書き方を間違ってしまうと、無効になってしまいます。 トラブルを避けるためにも、終活を行う際は遺言書の書き方についてもチェックしましょう。

人にお金を貸しているまたは借りているか

誰かにお金を貸しているまたは借りている方も多いのではないでしょうか? エンディングノートにお金の貸し借りについて記載することも大切です。 相手の氏名や連絡先はもちろん、金額について把握できるようにしてください。 皆様の死後、相手が返済に応じない可能性も十分考えられるため、生きている間にお金の貸し借りに関する問題を解決することをおすすめします。

SNSのID・パスワードなどの情報

SNSのID・パスワードなどの情報
SNSやサブスクリプションなどのIDやパスワードもエンディングノートに記載したい情報のひとつ。 退会手続きが分からないままだと、サブスクリプションの料金を毎月支払い続けてしまう可能性があります。 利用しているSNSやサブスクリプションはもちろん、退会手続きの方法も記載し、家族や親族の負担を軽減しましょう。

医療・介護に関する判断

認知症などになり、コミュニケーションが難しくなった場合の介護に関する判断についても記載する必要があります。 た、末期の状態になった際に延命措置を行うかどうかの意思表示もエンディングノートに記載する内容のひとつです。

葬儀に関する情報

葬儀に関する情報
葬儀の形態は多岐に渡ります。 終活を行っていない方の中には、葬儀の形態について分かっていない方もいるのではないでしょうか? エンディングノートに葬儀に関する希望を記載し、葬儀や納骨に支障が出ないようにすることが大切です。 記載しておきたい情報は以下の通り。
葬儀に関する情報
・ 葬儀の形態 ・ 信仰している宗教 ・ 遺影の有無 ・ 納骨の方法 ・ 納骨する場所 ・ 墓石の有無
葬儀について家族に打ち明けられないなどの悩みを解消できるのもエンディングノートのメリットです。

ペットに関する情報

ペットに関する情報
犬や猫などを飼っている場合、ペットに関する情報も記載しましょう。 人によっては、ペットについて詳しくないかもしれません。 性格をはじめ、好きな食べ物と嫌いな食べ物、病歴など、必要な情報が数多く存在します。 また、残されたペットを誰が引き取るかも決めておく必要があります。

親しくしている友人・知人の有無

家族や親族だけでなく、親しい友人や知人の連絡先もエンディングノートに記載します。 また、誰に亡くなったことを連絡して欲しいかを書くことが大切です。 葬儀の際、出席者をまとめるのも手間がかかります。

家族に残すメッセージ

人生について振り返った後、家族に対する感謝の気持ちや残しておきたいメッセージを記載しましょう。 メッセージを伝わりやすくするために写真を貼りつけるのもおすすめです。

エンディングノートの保管場所

エンディングノートの保管場所
エンディングノートを書き終えた後、見つかりにくい場所に保管することが重要です。 心情の変化などに伴い、書き直す必要が出てきます。 終活は、エンディングノートを書いたら終わりではありません。

まとめ

エンディングノートは、家族や親族に対するメッセージをはじめ、自身に関する基本情報や資産に関する情報などを記載する際に用いられます。 終活を行う際、家族や親族に感謝の気持ちを伝えつつ、負担を少しでも軽減できるかどうかもポイント。 また、エンディングノートだけでなく、遺言書に書く内容を考えることも大切です。 できるところから少しずつ始め、自分だけのエンディングノートを完成させましょう。
おすすめの記事