終活という言葉は、今や世間に十分に浸透してきています。
しかし、「終活はいつからはじめ、どのようなことをしたらいいのか」という疑問を感じている方もいるでしょう。
そのような人のために本記事では、「終活とは何か」や「終活でやることリスト」を紹介しています。
そういった方の疑問を解決できるような記事になってます。本記事で、終活をはじめる時期やその内容を具体的に見ていきましょう。
これらを家族に伝えておきましょう。
また、遺影として使ってほしい写真や葬儀の予算を事前に伝えておくのもいいでしょう。
その他には、どのお墓に入れてほしいのか、その理由もふせて家族に伝えておくと遺された家族も納得しやすくなるでしょう。
この記事でわかること
- 終活とは
- 終活はいつ始めるのがいいか?
- 終活のやることリスト
目次
終活とは
終活とは「自らの人生の終わりに向けた活動」のことです。 具体的にいうと、介護や保険、お墓のことがあります。 さらには自分が亡くなった際の葬儀などの準備、財産の相続などを円滑に行うための計画のことを指すのです。 終活をすることで、死後、残された家族の負担を大幅に軽減させることができます。 現在では、「人生の終焉と向き合うことにより、今をよりよく、自分らしく生きるための活動」という前向きな意味も含まれるようになってきました。 終活とは、人生の残りの時間を穏やかな気持ちで過ごすこと。そして残された家族の負担を減らす重要な作業なのです。終活はいつ始めるのがいいか?
結論から申し上げると、終活をはじめる年齢は自由です。 60~70代に終活を始める人が多いようです。 60~70代は「思うように行動できない」という不安が伴わないからでしょう。 ただし、それよりも早く終活を始める人も中にはたくさんいます。 自分が「終活がしたい」と思ったときにすればいいのです。 ここからは、終活を始めるのに良いタイミングの例をご紹介します。終活はいつ始めるのがいいか?
- ➀定年を迎えた
- ➁自分や家族が病気になった
- ③家族や友人が亡くなった
➀定年を迎えた
定年を迎えた時は、終活を始める絶好の機会です。 仕事を引退すると、これまでの生活が一変し時間的な余裕が生まれます。 その結果、自分と向き合い、自分のことを自由に考えられるようになります。➁自分や家族が病気になった
自分や家族が病気になった時、終活を始める人も多いです。 終活には自身の医療や介護に関しての事項もあるため、始めることで不安の解消になります。 また、自分に万が一のことがあった時を考え、残された家族に負担をかけないという理由もあるでしょう。③家族や友人が亡くなった
家族や友人が亡くなった時にも、終活はよく行われます。 身近な人が亡くなるのを目のあたりにして、自分の家族のことを考えるからです。終活やることリスト:エンディングノートを作る
終活ではエンディングノートを作成することが一般的。 エンディングノートとは、万が一の時に備えて、家族や友人に伝えたいことを記載しておくノートのことです。 遺言書のような法的拘束力はありませんが、自分の意志を明確にし家族に伝えることができます。 エンディングノートに記載する内容は以下のようなものです。終活やることリスト:エンディングノートを作る
- ➀自分自身に関して
- ➁資産に関して
- ③葬儀やお墓に関して
- ④親しい友人・知人に関して
➀自分自身に関して
生年月日や本籍地、血液型や自分史など自分自身のことに関して書きます。 また、趣味など内面的な部分まで書くことによって、今後何をしていけばいいのかが浮き彫りになってくるでしょう。【記載例】
・ 生年月日
・ 本籍地
・ 血液型
・ 家系図
・ 学歴、職歴
・ 自分史
・ 趣味
・ 好きな食べ物
➁資産に関して
預金通帳や印鑑、年金証書、貴重品などの保管場所は家族で会ったとしても知らないことがほとんどです。 エンディングノートにそれらの場所を書いておくことで、家族は対応しやすくなります。【記載例】
・ 預貯金
・ 不動産
・ 有価証券
・ 貴金属
・ 金庫などに保管してある現金
③葬儀やお墓に関して
葬儀やお墓に関しても書いておくのがいいでしょう。 密葬や家族葬など葬儀の形態が変化しています。 自分がどういった葬儀を希望するのか意志を明確にしておくのがいいです。【記載例】
・ 葬儀の方法(密葬、家族葬など)
・ 納骨の方法
・ お墓に関して
④親しい友人・知人に関して
親しい友人や知人、お世話になった人へ感謝の言葉をつづっておくのがいいでしょう。 また連絡先もしっかりと記載しておくことで、葬儀など大事があったときに家族が対応しやすくなります。 以上のように、人生の終わりをどのように迎えたいのか、エンディングノートを利用することでしっかりと自分の意志を明確にするのが大切です。 また、必要な項目があれば、追加して必要十分なエンディングノートにしましょう。終活やることリスト:遺言書を作成する
遺産相続のトラブルを防止するためにも、遺言書を作成しておきましょう。 遺言書はエンディングノートと違い法的拘束力があります。 遺された家族が、財産の相続などで困らないように必要なことを遺言としてのこしておくのがよいです。 遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類があります。終活やることリスト:遺言書を作成する
- ➀自筆証書遺言
- ➁公正証書遺言
- ③秘密証書遺言
➀自筆証書遺言
自筆証書遺言は、自ら紙に書く遺言書のことです。 紙とペンそして印鑑さえあれば、誰でも気軽に作成でき、費用もかかりません。 そのため、3つの遺言書の中でも最も利用されています。 ただし、書き間違えや遺言内容が曖昧であることから、遺言書自体が無効になってしまうことが多いため、注意が必要な方法です。➁公正証書遺言
公正証書遺言は、公証役場で行われ、遺言書を公正証書にしたものです。 公証人が、法律の規定通りに公正証書として作成するため、確実に有効な遺言書となります。 相続財産の金額が大きいときなどに利用されます。③秘密証書遺言
公正証書遺言と同じで、公証役場で作成されます。 ただし、遺言内容は公証人に知らされずに作成できます。 どうしても、誰にも内容をしられたくないと思っている方向けの方法です。終活やることリスト:生前整理を行う
財産をはじめ、身の回りの不要品の整理、処分をしましょう。 遺された家族にとって、遺品整理を行うことは大きな負担になります。 そうならないためにも、生きているうちに残すものと捨てるものに分けて、不要だと判断したら処分するのがいいでしょう。 また、どうしても捨てられないといったものは、亡くなった後にこうしてほしいという希望をエンディングノートに記載して家族に意志を伝えておくのもひとつの手です。終活やることリスト:手術や介護の希望を明確化する
手術や介護などの希望を前もって自分の意志を明確化することは大切です。 大きな怪我や、病気・認知症などによって、自分の意志を伝えられなくなる可能性もあるからです。 たとえば、延命治療はしてほしいか、介護が必要になった時は誰にしてもらいたいか。 また、介護になった時は自宅ですごすのか、それとも介護施設に入って介護サービスを受けたいのか。 これらのことを、自分で判断できるうちにまとめて家族に伝えるか、エンディングノートに記載しておきましょう。終活やることリスト:葬儀の準備をする
生前に葬儀の準備をしておきましょう。 そうすることで、自分の希望通りに進められるからです。- 葬儀に呼びたい人の連絡先を家族に知らせておく
- 家族葬にするのか、それとも一般葬にするのか
- 形式を選択する