エンディングノートを購入するとき、「どのようなエンディングノートを買ったらいいかわからない」と悩む人も多いのではないでしょうか。
そのような人のために本記事では、「エンディングノート選びのおすすめポイント」や「【年代別】エンディングノートのおすすめポイント」を紹介しています。
エンディングノートを選ぶポイントをおさえ、自分にぴったりの
エンディングノートを用意しておきましょう。
この記事でわかること
- エンディングノートとは
- エンディングノートの選び方
- エンディングノートの購入場所
- 【年代別】エンディングノートのおすすめポイント
エンディングノートとは
エンディングノートは、今までの人生を振り返り、今後どのように生活していくかを整理するためのノートです。ノートに記入する内容は、生年月日や本籍などの基本情報だけではありません。
終活では、資産の把握は非常に重要です。不動産や有価証券などの資産や、ローンや借入などの負債を把握することで、今後の生活の在り方を意識するきっかけになります。相続を意識することにもつながりますよ。
また、将来医療や介護を必要とする時の希望や、お葬式やお墓のことも、エンディングノートに書いていきます。万が一の時、残された家族が困らないように、希望や思いを家族に残すことができますよ。
エンディングノートの選び方おすすめ5選
終活の第一歩を、エンディングノートから始める人は多いです。
しかし、エンディングノートの種類はたくさんありますし、終活で重視することは人それぞれ違います。
まずは、エンディングノートを選ぶうえで大切にしておくポイントをお伝えします。おすすめポイントをしっかりおさえて、あなたにあったエンディングノートを見つける参考にしてくださいね。
エンディングノートの選び方①:書きやすいノートを選ぶ
終活の第一歩となるエンディングノートには、たくさん書く項目を設けているものもあります。
項目が多いと、書き始めることが億劫になり、なかなかエンディングノートが完成しないこともあります。
記入する項目を絞った、シンプルなノートが書きやすいでしょう。
そのときには、記入欄が大きいものを選ぶと、書き込みやすくなりますよ。
エンディングノートの選び方②:予算に合ったものを選ぶ
エンディングノートの価格は1,000〜2,000円が多いですが、なかには5,000円を超えるノートもあります。
エンディングノートとは、あなたの意思や思いを書き記し、家族に伝えるためのものです。高額なノートである必要は必ずしもありません。
エンディングノートの内容を見たうえで、お財布と相談して、あなたが気に入ったものを選びましょう。
エンディングノートの選び方③:目的に合うものを選ぼう
エンディングノートを作ろうと思ったきっかけは人それぞれです。あなたが重視することに合ったノートを選びましょう。
万が一に備えたい人は、介護や医療に関する希望やお葬式に関する項目をしっかり書けるものを選びましょう。エンディングノートを将来に備えた備忘録とするなら、変動を追記しやすいように、メモ欄がしっかりあるものを選びましょう。
エンディングノートの選び方④:解説やコラム付きのものを選ぶ
いざエンディングノートを書こうと思っても、何から書いていいのか迷う人が多いです。
項目を書く目的が分かると書きやすくなりますし、家族がどのように情報を利用するか想像しやすくなります。
終活に関するコラムを読むことで、終活に対する意識が芽生え、計画的に終活をすすめるきっかけになるかもしれません。
より伝わりやすいエンディングノートを作ることに繋がりますよ。
エンディングノートの選び方⑤:文字が大きく見やすいものを選ぶ
エンディングノートを書き始める時期は、年齢が高くなり、老眼により文字が見えづらくなることがあります。大きめの文字で書かれたエンディングノートをおすすめします。
まだ見えづらさが気にならない時期にエンディングノートを作っても、ずっと手元に残しておくものです。年齢とともにノートが見えづらくなると、修正や追記に苦労するかもしれません。
先を見越して、文字が大きく見やすいものを選んでおくと失敗しづらいですよ。
エンディングノートの購入場所おすすめ3選
それでは、実際にどのような場所でエンディングノートを購入できるのか、お話しします。
意外と身近なところで購入できますので、いくつかご紹介していきます。
エンディングノートに求めることに合わせて、購入場所を選んでくださいね。
エンディングノートの購入場所①:店頭
身近にある書店で購入することができます。
店頭で購入するとエンディングノートを手に取ることができるので、書きたい項目が充実しているか、文字が読みやすいかなど、確認することができますよ。
文具店や雑貨店で販売していることもありますので、近くにお店があるなら覗いてみるのもいいですね。
エンディングノートの購入場所②:葬儀社など
葬儀社が開催する終活イベントで、エンディングノートを購入できる場合があります。お葬式や終活についての知識を得たり、相談したりできるイベントもありますよ。
また、一般社団法人から購入することができます。
たとえば、「遺品整理士認定協会」は遺品整理について、「相続・不動産トラブル支援機構」は死後の相続についてのエンディングノートを販売しています。それぞれの団体が培った知識を多く含んでいるので、しっかりと知りたい、書きたい項目がある方は、一般社団法人や葬儀社から購入するのもいいでしょう。
エンディングノートの購入場所③:通販サイト
Amazon、楽天市場などの通販サイトでも、エンディングノートを販売しています。
いつでも買い物できることがメリットですが、手に取って中身を確認することができません。
口コミや、掲載されている見出しを参考に、あなたにあったエンディングノートを選びましょう。
【年代別】エンディングノートのおすすめポイント
エンディングノートを作ることは終活につながるので、年代によってエンディングノートで重視する項目は異なってきます。
年代別で
エンディングノートのおすすめポイントを紹介します。選ぶときに確認してみてくださいね。
若い人向けにおすすめのエンディングノート
若い人にとっては、まだまだ終活は先の話でしょう。10代から20代でエンディングノートを作るなら、介護や医療のことよりも、将来の目標やあり方について考えることになります。
今の収支を見直すきっかけにもなりますので、資産状況や支出についてしっかり記入できるエンディングノートがおすすめです。
30代、40代を意識することで、どんなことを将来したいか、どのようになりたいかを見つめ直すきっかけになります。
また、若い人には、インターネットバンキングやクレジットカード、さまざまなアカウントが身近なものとなっています。
どのようなデジタル資産やアカウントを持っているか、明確に把握するようにしましょう。
30代におすすめのエンディングノート
老後や遺産相続を考えるには時期が早いかもしれません。
30代でエンディングノートを作るときのポイントは、万が一の時に備えたノートを選ぶことです。
子供の養育や、ローン、教育資金など、30代は責任が大きい時期ではないでしょうか。
万が一の時、残された家族がたくさんの手続きを行う必要があります。
有価証券や預貯金などの資産や、生命保険や医療保険などの加入状況についてしっかり書けるエンディングノートを選びましょう。急な入院などで家族が困らないように、健康上気になる点や、通院、服薬の状況も書いておくといいですよ。
クレジットカードや引落しに利用している金融機関の情報、固定費の明細などを把握しておくと、手続きがスムーズになります。
40代におすすめのエンディングノート
40代は、体の不調を感じ始める時期です。
今の健康状態や通院歴、疾病歴をしっかり記入できるエンディングノートを選びましょう。
医療情報とあわせて、今の医療保険や加入している健康保険について書いておきたいですね。あなたの入院時に家族が手続きする場合、これらの情報があるとスムーズになりますよ。
また、資産や支出をしっかり書くことができると、収支を見直すきっかけとなります。
毎月の引落しや、不動産や預貯金などの資産をしっかりと把握することで、今後の生活を意識するきっかけにもなります。
定年までまだ時間があるからこそ、退職後や老後を意識できるエンディングノートを選びましょう。
50代におすすめのエンディングノート
50代の場合、子供の自立やあなた自身の退職などを考え始める時期です。
健康状態や預貯金などの資産はもちろん、セカンドライフを意識して記入できるエンディングノートを選びます。特に退職金や年金、生活費や月々の引落しなど、退職後に必要となる費用と収入とのバランスを把握できるといいですね。
また、50代の方は、そろそろ両親の健康も気になる頃です。実家のリフォームや介護費用、お葬式やお墓、遺産相続など、終活ではたくさんの事を考える必要があります。
50代は判断力がしっかりしている時期です。あなたのエンディングノートとあわせて、もう一冊準備して両親の終活について考えておきましょう。
60代におすすめのエンディングノート
60代の場合、仕事を退職して時間にゆとりが生まれてきたころでしょう。
まだ体力も判断力もしっかりしている60代のうちに、エンディングノートを作って終活を意識しておきましょう。
60代のエンディングノートを選ぶポイントは、資産状況をしっかり書くことができるかどうかです。
相続について考え、必要に応じて生前贈与や、遺言書を作成しておくと、70代以降の終活が楽になりますよ。
60代は、介護や延命医療など、終末期の希望を考え始める時期と言えます。エンディングノートに現在の体の不調や通院状況を記入し、今後どのような生き方をしたいか考えてみましょう。
「まだ終活するのは早い」と考えず、判断力がしっかりしている60代のうちに、老後を見据えておきましょう。資産の把握や医療・介護の希望を書きやすいエンディングノートを選ぶことをおすすめします。
高齢者におすすめのエンディングノート
終活の必要性が高まってくる時期のエンディングノートには、介護や延命治療などの希望や、資産状況をしっかり記入できるものを選びます。字が大きく、読みやすいものをおすすめします。
あなたに万が一のことがあっても困らないように、預貯金や不動産、ローンや借入があれば全て記入しておきましょう。遺産相続では、ローンなどの負債も対象となります。家族が困らないように、エンディングノートに資産、負債を記入して財産の整理をしておきましょう。
また、家族が亡くなったときに困ることはお葬式です。喪主が決めなければならないことはたくさんあります。家族葬や通常のお葬式、誰を呼んでほしいかなど、葬儀の希望や思いを書けるエンディングノートを選べば、あなたの意思を尊重しながら家族が意思決定しやすくなります。
おすすめのエンディングノートまとめ
今回の記事では、エンディングノートを選ぶときにしっかり見てほしいおすすめポイントをご紹介しました。
エンディングノートを選ぶときには、書きやすさと見やすさを重視して選んでくださいね。
書店店頭や葬儀屋でエンディングノートを購入すると、ノートの中身を確認することができるので、あなたにあったノートを選びやすくなります。
忙しくてエンディングノートを買いに出かけられない人には通販サイトの利用がおすすめです。通販サイトでは手に取って実物を見られないので、口コミや見出しを参考にエンディングノートを選びましょう。
若い年代の方にあったエンディングノートは、資産や支出に関する項目を重視したノートをおすすめします。
年代が高くなるにつれて、健康状態や医療、介護などの項目が充実したエンディングノートを選んでいきましょう。