エンディングノートの選び方や基本を徹底解説!記入例や遺言書との違い、年代別の作り方まとめ

エンディングノートの作成は、人生の最期を考える終活において非常に重要といえます。一方で、エンディングノートを作成しようとすると、どのように作成していけばいいのか分かりづらいかもしれません。

今回の記事では、エンディングノートを作成するうえで、是非知っておいてほしいことをまとめました。

この記事を読むとわかること
  • エンディングノートを作成する目的や記入する項目
  • エンディングノートのメリットとデメリット
  • エンディングノートの選び方

エンディングノートとは?終活に向けた人生の振り返り

エンディングノートとは?終活に向けた人生の振り返り

エンディングノートとは、万が一に備えて介護や医療に関する希望や、家族へのメッセージを自由に書き記すノートです。書き方に決まりはありませんので、手書きやパソコンなど好きな方法で作成できます。

エンディングノートと聞くと死を連想する人が多いかもしれません。しかし、「終活に用いるエンディングノート」では、今までの人生を振り返り、今後どのように生きていきたいかを考えていきます。

今後の生活をよりよく過ごすために作成するノートでもあるのです。

エンディングノートとは?厚生労働省の調査内容

エンディングノートとは?厚生労働省の調査内容

厚生労働省の調査によると、エンディングノートなど、医療についての希望を書面で作成していない人は9割を超えているそうです。
厚生労働省では、人生の最終段階の医療や介護について家族で話し合うことをすすめています。

万が一の時に、延命治療などの医療を希望するか、人生の終わりをどのように過ごしたいかを考えていくのです。元気な時に考えることで、人生の最期をよりあなたらしく迎えることにつながりますよ。

エンディングノートを作る目的

エンディングノートを作る目的

エンディングノートの目的は、今までの人生を振り返り、今後どのように過ごしていきたいか考えることです。また、万が一の場合について意思表示をしておくことで、家族の負担を軽減するためのものでもあります。法的な効力はありませんので、気負わずにエンディングノートを作成しましょう。

エンディングノートに書く内容は、介護・医療、お葬式に関することだけではありません。
財産の整理では、相続に備えるだけでなく、現在の収支を把握することで無駄な支出を抑えることができます。

普段は照れくさくて伝えられない家族への感謝のメッセージを書くと、万が一の時に家族の支えとなりますよ。

エンディングノートの選び方と必要な項目

エンディングノートの選び方と必要な項目

エンディングノートを選ぶには、あなたがしっかりと書き残したい項目が充実しているものを選びましょう。
エンディングノートには、これからのライフプランを考える項目や、万が一の時の葬儀や相続、介護・医療に関する項目、銀行口座などの資産に関する項目などがあります。

扶養する家族や年齢、経済状況など、あなたにあったエンディングノートを選びましょう。

記入項目①:葬儀や相続に関すること

葬儀や相続に関する項目では、家族葬などお葬式の規模や、お墓や遺影の準備の有無、預貯金などの相続財産について記入します。万が一の時に家族をトラブルから守り、負担を軽減することができますよ。

死亡後の手続きは、お墓やお葬式の準備だけでなく、遺産整理や相続準備などたくさんあります。エンディングノートに葬儀や相続について書いておけば、家族が死後の手続きを行う時に、スムーズに進めることができます。

なお、エンディングノートには法的効力がありません。相続については必要に応じて遺言書を作成しておくようにしましょう。

記入項目②:銀行口座や財産・資産に関すること

財産、資産に関する項目では、預貯金などの銀行口座、株式などの有価証券、不動産などについて記入します。財産、資産は相続対象となりますので、漏れなく記入しておきましょう。

家族であっても、通帳や印鑑、不動産の権利書などの保管場所を知らない場合もあります。死後に家族が手続きで困らないように、保管場所についても書いておくといいでしょう。

借金などの負債も相続されますので、家族に迷惑をかけないように正直に書いておきましょう。

記入項目③:保険や介護に関すること

保険や介護に関する項目では、加入している医療保険や生命保険、将来介護が必要となったときの希望について記入します。
事故や病気で本人が意思を伝えられない場合、介護について判断する人は家族です。介護だけでなく、延命治療など難しい判断を家族に迫ることもあります。

エンディングノートでは、生前に本人が介護や医療について考えることができ、家族の負担を軽くすることができるでしょう。
また、加入する生命保険や、医療保険について書いておくと、万が一の時に家族がスムーズに手続きできます。

入院時に必要となる医療保険証だけでなく、万が一の時に家族が手続きする生命保険の保険証券の保管場所を書いておくのもいいでしょう。

エンディングノートの記入例と書くべき内容|記入例

エンディングノートの記入例と書くべき内容|記入例

エンディングノートに書く内容と、記入例についてお伝えしていきます。エンディングノートを自作する時だけでなく、市販のエンディングノートを利用する時にも、次の点を意識しておくとスムーズに作成できますよ。

自分自身について

エンディングノートに自分自身について書いておくと、万が一の時に、家族が手続きに困らずにすみます。死亡後の手続きだけでなく、入院などで本人が手続きできない時にも家族に頼みやすくなるでしょう。

自分自身についての記入例
  1. 生年月日
  2. 住所
  3. 本籍地(できれば、出生から現在まで)
  4. 学歴、職歴
  5. マイナンバーや健康保険証の記号番号
  6. 年金基礎番号

本籍地やマイナンバー、年金基礎番号などは、死亡後の手続きや相続の際に必要となります。エンディングノートに書いておくと同時に、年金手帳やマイナンバーカードの保管場所を書いておきましょう。

家族や親族について

家族や親族の続柄や連絡先についてエンディングノートに記入しておくと、死亡時の連絡がスムーズにできます。エンディングノートの作成を機に、連絡先をまとめておくといいでしょう。相続関係を把握する時にも重宝しますよ。
また、普段は伝えられない感謝の言葉を、エンディングノートに書いておくのもおすすめです。万が一の時に、メッセージが家族の心の支えになるでしょう。

家族や親族についての記入例
  1. 氏名
  2. 続柄
  3. 住所
  4. 連絡先

感謝の言葉など思い出のつまった写真やパンフレットなど、一緒に貼り付けておくといいですね。

友人や知人について

エンディングノートには、万が一に備えて、友人、知人の連絡先を書いておきましょう。死後にお葬式の日時を伝えてほしい人の一覧表を作っておけば、家族が連絡する時にスムーズです。
友人や知人あてにメッセージや手紙を書いておくのもいいですね。
一覧表を作る時に、現在交流のある友人、知人の交友関係を見直してみるのもいいかもしれません。

友人や知人についての記入例
  1. 氏名
  2. 関係性(どこで出会ったか、どのような付き合いか)
  3. 住所
  4. 連絡先
  5. お葬式の日時などの訃報を伝えるか

ペットについて

自宅でペットを飼っている場合、エンディングノートにペットについて記入しましょう。特に、一人暮らしの場合、死後ペットをどのように扱えばいいか、誰か面倒を見てくれる人はいるのか書き記しておきましょう。
また、誰かに世話を頼む場合、ペットを飼ううえで必要な情報も書いておいてください。

ペットについての記入例
  1. ペットの名前や年齢
  2. 好きな食べ物や遊び
  3. アレルギーや病気の有無
  4. かかりつけの動物病院
  5. ペット保険に加入しているか

連絡先について

普段利用しているかかりつけ医の連絡先について、エンディングノートに書いておきましょう。家族が入院や手術の準備をしなければならない時に、役に立ちます。大きな手術をした病院などがあれば、一緒に書いておくといいでしょう。
さらに、勤務先の所在地や連絡先を書いておくと、本人が連絡できない時にも家族が対応しやすくなりますよ。所属する課の名前や、直属の上司の名前を書いておくと、連絡がスムーズになるでしょう。

連絡先についての記入例
  1. 会社名
  2. 所在地
  3. 所属課、上司の名前
  4. 電話番号

医療介護について

万が一の時に、家族が重い判断をせずにすむように、医療や介護についてエンディングノートに書いておきましょう。
医療では、延命措置や臓器提供の希望の有無などについて書きます。普段利用している病院の名前や連絡先、普段服用している薬やアレルギーなども記入しましょう。介護では、施設入所を希望する場合はその施設名や費用の支払方法、自宅で過ごす場合は、介護を頼むことになる人や、利用する介護サービスなどを考えておきます。
医療や介護について考える時には、家族にしっかり相談して希望を共有しておくことが大切です。

医療や介護についての記入例
  1. かかりつけ病院の連絡先
  2. 普段服用している薬、お薬手帳
  3. アレルギー、手術歴、病名
  4. 延命治療や臓器提供の希望の有無
  5. 介護方針の希望、費用

不動産について

エンディングノートに所有する不動産について書いておきましょう。相続のため財産目録を作成する時に、家族や親族の参考になりますよ。エンディングノートには法的効力がありませんので、必要に応じて遺言書を作成するようにします。
権利書や契約書など、不動産に関する重要書類がある場合、エンディングノートに保管場所を書いておきましょう。

不動産についての記入例
  1. 不動産の種類、用途、住所、名義など(不動産登記で確認できます)
  2. 土地や建物を貸し出している場合は、連絡先

預貯金や資産について

エンディングノートの作成にあたっては、あなたの預貯金や有価証券などの資産に関する一覧表を作っておきましょう。家族が存在を知らないことも多い、ネット銀行の預貯金や、ネット証券会社で購入した株式や投資信託についても必ず書いてください。

注意してほしいことは、エンディングノートを紛失する可能性です。万が一紛失した場合を考え、暗証番号などの情報は記入してはいけません。

預貯金や資産についての記入例
  1. 金融機関名、支店名
  2. 預貯金の種類、口座番号
  3. 口座の名義
  4. 印鑑や通帳の保管場所

SNSについて

現在利用しているSNSについて、エンディングノートに書いておきましょう。死後にSNSのアカウントを放置していると、アカウントを乗っ取られたり不正利用される危険性があります。
死亡後に家族にアカウントを削除してもらえるように、エンディングノートに書いておきましょう。家族に見られたくない投稿やデータは、こまめに消しておくことをおすすめします。

SNSについての記入例
  1. 利用しているSNSの名前
  2. 登録アカウント名
  3. 登録IDやパスワード
  4. 登録しているメールアドレス

エンディングノートのテンプレートや無料サンプル

エンディングノートのテンプレートや無料サンプル

エンディングノートのテンプレートを公開しているホームページがあります。無料で利用できる場合がほとんどですので、エンディングノートを自作するときに、参考になるでしょう。

  • マイクロソフト社 エンディングノート(Word)
  • ラプラージュ総合法務行政書士事務所(PDF、ドキュメント)
  • 神奈川県弁護士会(PDF)
  • やさしい終活(PDF)

エンディングノートの作り方で気になる記載事項

エンディングノートの作り方で気になる記載事項

エンディングノートを自作するなら、下記の記載事項に注意して作成してみましょう。
エンディングノートを自作すると、しっかり伝えておきたいと考えている項目を充実して書くことができます。写真を貼り付けるなど、工夫しやすいのも嬉しいですね。

  • 本籍地や生年月日などの基本個人情報
  • 年金手帳や保険証券など重要書類の保管場所
  • 預貯金や不動産などの財産、資産
  • 家族や親族、友人の連絡先
  • ペット
  • 医療や介護、延命治療や臓器提供の希望
  • お葬式やお墓、遺影の写真
  • 相続や遺言書の有無
  • 家族へのメッセージ

エンディングノートを作成するメリット・デメリット

エンディングノートを作成するメリット・デメリット

エンディングノートを書くメリットとデメリットについてお伝えします。
エンディングノートは、終活において非常に重要で、メリットが多くあります。一方で、デメリットもあります。

エンディングノートを書くときは、デメリットを意識しておくといいでしょう。

エンディングノートを作成するメリット

エンディングノートを作成するメリット

エンディングノートを作成するメリットは次の4つです。

エンディングノートを作成するメリット
  1. 終活を進められる
  2. 家族の負担を軽減できる
  3. 家族に想い・メッセージを伝えられる
  4. 人生を見直すきっかけになる

エンディングノートを作成することは、終活の第一歩となります。終活ではすることや考えることがたくさんあり、何から始めたらいいか迷う人も決して少なくありません。

スムーズに終活を進めるなら、エンディングノートの作成から始めてみるといいでしょう。

終活を進められる

エンディングノートを作成すると、終活をスムーズに進められます。終活とは、医療や介護、お葬式など、老後や死について考えるだけではありません。身の回りの片付けなどの生前整理、相続を見据えた財産整理や財産分与など、することがたくさんあるのです。

エンディングノートを作成すると、終活のためにまずは何をするべきか分かりやすくなります。更に、エンディングノートを作成すると、家族への相談や共有をしやすくなるでしょう。

家族の負担を軽減できる

エンディングノートを作成すると、家族の負担を軽減できるでしょう。ノートを作成するにあたっては、身の回りの整理や、現在の収支の見直しを行います。遺品整理や金銭面で家族に負担をかけないように、今からできることに気づき、行動することができます。

また、介護や医療などについて事前に考えておくことで、万が一の時に延命治療の希望など、重い判断を家族に背負わせずにすみます。本人にとっても、生前に介護や医療に関する希望を、家族に相談できる機会となりますよ。

家族に想い・メッセージを伝えられる

家族に想いやメッセージを伝えるなら、肩ひじ張らずに記入できるエンディングノートがおすすめです。
普段は照れくさくて伝えられない日頃の感謝も、死後に家族が見るエンディングノートなら書きやすいのではないでしょうか。

直筆で書いておくと、生前の日常を思い出して家族が懐かしんでくれるかもしれません。万が一の時には、残された家族の心の支えとなる場合も多いですよ。

人生を見直すきっかけになる

エンディングノートを作成すると、人生を見直すきっかけとなります。エンディングノートには、出生から現在までの思い出やライフイベント、将来の希望などを書いていきます。

今までの人生を振り返ることで、今後の人生を見直すことになりますよ。これからの人生で、挑戦してみたいことや、成し遂げたいことなどを発見できると、今までよりももっと人生が魅力的なものになるでしょう。

エンディングノートを作成するデメリット

エンディングノートを作成するデメリット

エンディングノートのデメリットは次の3つです。

エンディングノートを作成するデメリット
  • 法的な拘束力がない
  • 家族の負担になる可能性
  • 個人情報やパスワードが漏れる可能性

エンディングノートを作成するデメリットについて、ひとつずつお伝えしていきます。

法的な拘束力がない

遺言書と異なり、エンディングノートには法的な拘束力がありません。そのため、ノートに記入した内容が希望通りになるとは限らないのです。
相続など財産に関することは、エンディングノートの作成だけでなく、必要に応じて遺言書も作成しておきましょう。

また、エンディングノートに書いた希望を家族に伝えておきましょう。事前に相談して了承を貰っておくと、万が一の時に家族が本人の希望を尊重してくれるでしょう。

家族の負担になる可能性

エンディングノートに書いた内容によっては、家族の負担になる可能性があります。お葬式やお墓、医療や介護に関する希望は、本人はよかれと思っていても、お葬式などを執り行う家族にとっては費用や手間などの負担が大きくなるかもしれません。

また、本人や家族に死を意識させてしまうため、心に負担がかかる可能性もあります。エンディングノートを作成する時は、家族に相談しながら進めるといいでしょう。

個人情報やパスワードが漏れる可能性

作成したエンディングノートを紛失してしまうと、個人情報やパスワードが漏れる可能性があります。
エンディングノートには、住所や氏名、生年月日などの個人情報だけでなく、銀行口座や不動産などの資産についても記入します。

万が一エンディングノートを紛失してしまうと、重要な情報が他人に知られてしまう危険があります。エンディングノートの保管は厳重に行いましょう。

さらに、万が一エンディングノートを紛失しても悪用されないように、銀行口座の暗証番号などの情報は書かないようにします。

【年代別】エンディングノートの作り方

【年代別】エンディングノートの作り方

年代別におすすめのエンディングノートの作り方をご紹介します。終活からほど遠い年代の10代や20代と、終活を意識する70代や80代では、エンディングノートの作り方が違ってきます。

それぞれの年代によって重視する記載項目が異なりますので、是非参考にしてみてくださいね。

エンディングノートの書き方【10代におすすめ】

10代でエンディングノートを作るなら、ライフプランを中心に考えましょう。10代では延命治療などの介護・医療や相続よりも、これからの人生をどのように生きていきたいかを考えましょう。

将来の目標や、進路について考えるのもいいですね。

万が一に備えるなら、10代にとって身近な存在のSNSについて考えておきましょう。事故や病気の時に、SNSを放置しておくと悪用される可能性があるからです。

利用しているSNSのアカウント情報をまとめておくといいですね。

エンディングノートの書き方【20代におすすめ】

20代で作成するエンディングノートでは、埋めやすい項目から進める書き方をおすすめします。特に、資産設計とライフプランはじっくり考えて書いてみてください。

20代では仕事を始めて期間が短く、40代50代での仕事をイメージしたことは少ないでしょう。仕事を含めて、今後の人生をどのように生きていきたいか、エンディングノートを機に一度考えてみましょう。

また、現在の収支を見直し不要な支出を抑えることで、将来の預貯金を増やすことができるかもしれません。

エンディングノートの書き方【30代におすすめ】

30代でエンディングノートを書く時は、ライフイベントを見据えてライフプランを考えていきましょう。30代では、結婚や出産、転職や昇進などを迎える人が多いです。養う家族が増えたり、仕事でも責任が大きくなる時期が30代です。万が一に備えて介護や医療のことを考えてみましょう。

また、結婚やマイホームの購入などのライフイベントを反映させたライフプランを作成できる時期です。収支の見直しや資産形成を含めて、老後の過ごし方や資金について考えてみるといいですね。

エンディングノートの書き方【 40代におすすめ】

40代のエンディングノートには、万が一に備えて持病や健康状態について書いておきましょう。40代では健康に不安を感じる人が増え始めます。入院に備えて、連絡先をまとめておくのもいいでしょう。

また、40代では保険の保障内容や収支の見直しを行います。退職までに増やせる預貯金を把握したり、老後に貰える年金を調べることは、40代の終活で非常に重要です。

エンディングノートの書き方【 50代におすすめ】

50代でエンディングノートを作成するときは、退職後のセカンドライフを意識して書きましょう。50代は判断力がしっかりしている時期ですので、現在の収支の見直しを含めて、資産状況を把握します。退職後の生活が具体的に考えやすい時期ですので、希望する老後の過ごし方に必要となる預貯金を試算しましょう。

また、50代では、あなただけでなく親の終活も一緒に考え始めるといいでしょう。家のリフォームや断捨離など、親とあなたが元気なうちに終活を始めるとスムーズですよ。

エンディングノートの書き方【 60代におすすめ】

60代でエンディングノートを書くときは、今後の生活を見据えることや収支を見直すことをおすすめします。

60代では退職を迎え、今までの生活が大きく変わる時期です。給料などの収入がなくなり、年金で生活する人も多くなります。まずは、これからどのような人生を過ごしたいかを考え、収支のバランスを考えます。

また、判断力がしっかりしており、時間のゆとりができた60代のうちに、生前整理やお葬式やお墓の準備など、終活を少しずつ進めていくといいでしょう。

エンディングノートの書き方【 70代におすすめ】

70代のエンディングノートでは、人生の最期を含め、これからの人生をより充実させることを考えましょう。

70代では終活を意識しやすい時期です。万が一に備えて、延命治療などの医療や介護に関する希望を考えていきましょう。お葬式やお墓の準備を検討し、家族と共有しておきます。家族や親戚、友人の連絡先をまとめておくことも重要です。

また、身の回りのものを生前整理しておくと、死後に家族の負担を軽くすることができますよ。

エンディングノートの書き方【 80代におすすめ】

終活が身近になる80代では、介護や医療、お葬式やお墓の希望などをエンディングノートに書いておきましょう。相続に備えて、銀行口座や有価証券、保険証券などの重要書類は大切に保管しておきます。必要に応じて遺言書を作成するのもいいでしょう。

80代は体力や判断力が低下している時期です。生前整理するときは家族を頼ったり、生前整理業者を利用するのもいいでしょう。無理をせずに、少しずつ進めていくことが重要です。

市販のエンディングノートにはどんなデザインがあるの?

市販のエンディングノートにはどんなデザインがあるの?

市販のエンディングノートには、かわいいデザインやシンプルなデザインなど様々なデザインがあります。
エンディングノートは、万が一の時に家族に見てもらうために、長く持ち続けておくものです。せっかくエンディングノートを作成するなら、お気に入りの一冊を見つけてみてください。

かわいいエンディングノート

かわいいエンディングノートなら、重く考えがちな終活を明るく始められるかもしれません。
可愛いデザインなら、贈り物としても選びやすいのではないでしょうか。さらに、若い年代の人も購入しやすいですね。

ナカバヤシ プレシャス・エンディングノート

弁護士の大渕愛子さんが監修したノートは、メッセージ欄が充実しています。表紙は、ピンクと水色の2色から選べます。かわいい印象を受けるエンディングノートです。

おしゃれなエンディングノート

エンディングノートには、おしゃれなデザインもあります。おしゃれなデザインなら、気負いせずに書き進められるかもしれませんね。

主婦の友社 未来を見つめるエンディングノート

表紙だけでなく、中のイラストもおしゃれで可愛いと評判のエンディングノートです。万が一に備える記入欄や項目が充実しています。備忘録としても便利ですよ。

Never Ending Note 未来に残すエンディングノート

ミントブルーのカバーがおしゃれなエンディングノートです。医療や介護など終活に関する内容だけでなく、人生の振り返りややりたいことリストなど、今後の人生をよりよく生きるための項目も充実しています。

シンプルなエンディングノート

シンプルなエンディングノートなら、男性でも女性でも書きやすいですね。終活といえば高齢者をイメージする人が多いですが、シンプルなエンディングノートなら若い年代の方も利用しやすいでしょう。

終活・相続のための財産整理ファイル

高級感がありながらもシンプルなエンディングノートなら、自分用だけでなく贈り物としてもおすすめです。
エンディングノートを書くだけでなく、書類、通帳、カードなどをたくさん収納できます。財産整理もスムーズにできそうですね。

ディズニーのエンディングノート

ディズニーのエンディングノートでは、かわいいキャラクターがたくさん登場します。重く考えがちなエンディングノートですが、ディズニーのデザインなら気軽に始められるのではないでしょうか。

ディズニーマイストーリーノート もしもの時に家族を結ぶ

コクヨのエンディングノート

文具用品を扱うコクヨから、エンディングノートが発売されています。記入するページにコクヨ帳簿紙を使っているので、書きやすさに評判があります。

書きやすいエンディングノートなら、手の力が弱くなってきた年代の方でも、スムーズに書き進められますね。
コクヨ もしもの時に役立つノート

エンディングノートの作り方でよくある疑問・質問

エンディングノートの作り方でよくある疑問・質問

エンディングノートの作り方でよくある疑問や質問についてまとめました。今まで終活を意識した人からすると、エンディングノートを作ると言っても何となくハードルが高く感じるかもしれません。どのようにエンディングノートを書き進めていけばいいのか迷っている人も、是非参考にしてくださいね。

エンディングノートを売ってる場所や売り場はどこ?

エンディングノートを売ってる場所は、実店舗であれば書店や雑貨店の売り場で販売しています。規模の小さな書店では販売していない場合があるので、店舗に問い合わせるといいでしょう。雑貨店では、家計簿などを扱うノート売り場に置いている可能性があります。また、売り場に行くのが難しい場合は、ネット通販を利用して購入するのもいいでしょう。

【エンディングノートの売り場】書店にある?

エンディングノートは、書店でも購入できます。書店では、冠婚葬祭を取り扱っている売り場に置かれていることが多いです。エンディングノートには財産に関する項目が多いため、相続に関する書籍と同じ場所に配架していることもあるようです。
また、規模が大きな書店では、終活コーナーを設置してエンディングノートを販売していることもあります。

【エンディングノートの売り場】ダイソーや百均にある?

エンディングノートは、キャンドゥやダイソーなどの百均でも売っています。エンディングノートを取り扱っていない百均もありますので、事前に問い合わせするといいかもしれませんね。百均ではノートのコーナーに置いていることが多いです。

百均で扱っているエンディングノートは、終活で考えるべき内容をコンパクトにまとめています。手頃な価格で販売されているので、終活の第一歩として、百均でエンディングノートを購入するのもよさそうですね。

エンディングノートの置き場に悩んでいます。どこにしまうべき?

エンディングノートを作成すると、どこにしまうか置き場所に悩んでしまうかもしれません。エンディングノートは個人情報がたくさん書かれているので、盗難に合わない場所に保管しましょう。さらに、万が一の時には家族にエンディングノートを見つけてもらう必要があるので、万が一の時に家族が見つけやすい場所でなければなりません。

よくある保管場所は、仏壇や食器棚、机の引き出しなどです。
また、預貯金や有価証券などの資産情報やパスワードなどの機密性が高い情報と、介護医療、お葬式の希望など機密性が低い情報を異なるエンディングノートに分けて記入して保管する方法もあります。

エンディングノートは代筆でも大丈夫なの?

代筆でエンディングノートを作成することは、全く問題ありません。手が痛くて字を書きづらい人もいれば、目が見えづらい人もいます。家族に代筆を頼めば、エンディングノートを作成しながら家族と相談したり情報を共有したりできますね。

また、代筆を頼みづらい人は、パソコンや携帯電話を利用してエンディングノートを作成することもできます。
エンディングノートの作成方法に決まりはありません。手書き以外にも、代筆やパソコンなど、貴方に合った作り方を選びましょう。

エンディングノートに法的効力はないの?

エンディングノートについてよく聞かれる疑問は、「法的効力はないの?」という声です。結論から言えば、エンディングノートに法的効力はありません。
あくまでエンディングノートとは、万が一の時にあなたの希望や考え方を家族に伝えるためのものなのです。

死後の相続に関する希望は、法的効力がある遺言書を作成して意思表示しておきましょう。

エンディングノートは何歳から書くべき?

何歳からエンディングノートを書くべき、という決まりはありません。10代、20代の若い年代でも、事故など万が一のことが起こらないわけではありません。また、若い年代ではエンディングノートを通して、今後の生活を考えるきっかけにもなります。

年齢が上の世代でも、残りの人生の過ごし方や、介護や医療の希望について考えることで、これからの生活をよりあなたらしく過ごすことができますよ。
終活を意識したタイミングで、エンディングノートを書くといいでしょう。

エンディングノートと遺言書の違いは?

エンディングノートと遺言書の違いは、書く内容と、法的拘束力の有無です。
遺言書とは、死後の相続について記入する、法的拘束力がある書類です。作成方法が法律によって決まっており、法律と異なった作成方法では無効となってしまいます。

一方で、エンディングノートは、相続を含めて終活に関するあらゆることを記入する、法的拘束力がないノートです。あなたの希望や考え方を整理し、家族に伝えるために作成します。

暗証番号はエンディングノートに書くべき?

エンディングノートに、銀行口座やクレジットカードの暗証番号を記入してはいけません。
万が一エンディングノートを紛失した時に、不正に預貯金を引き出されたり、口座やカードを悪用される危険があります。

暗証番号はエンディングノートに記入せず、通帳や印鑑、クレジットカードの保管場所を記入するだけにしておきましょう。

エンディングノートを無料配布している市町村一覧は?

購入したり、自分で作成できるエンディングノートは、全国の市区町村でも配布しています。無料で配布しているので、終活を考えている人は貰ってみるといいですね。

冊子になっているエンディングノートを配布している場合や、ホームページでデータをダウンロードできる場合もあります。

エンディングノートを無料配布している市町村一覧もチェックしてみましょう。

エンディングノートを安く手に入れたい時に

エンディングノートを安く手に入れたい時に

エンディングノートを安く手に入れたい人は、100円ショップや楽天、ヨドバシなどで購入するといいでしょう。

また、エンディングノートを無料で貰える場合もあります。葬儀社のイベントや、市区町村の窓口やホームページなどで、無料で配布しているエンディングノートを利用するのもいいですね。

キャンドゥのエンディングノート

100円ショップのキャンドゥでは、エンディングノートを販売しています。本籍地などの基本情報だけでなく、資産や医療・介護、葬儀やお墓の希望など、エンディングノートに書くべきポイントをコンパクトにまとめていますよ。

終活の要点を抑えているので、終活をこれから考えている人におすすめです。

ダイソーのエンディングノート

100円ショップのダイソーでも、エンディングノートを販売しています。ダイソーでは「もしもノート」というタイトルで、じぶんノート、おかねノート、けんこうノート、おつきあいれんらくノート、うちの子ノートの5冊に分かれています。

若い年代なら、収支の見直しや銀行口座、クレジットカードなど資産に関するおかねノート、ペットを飼っている人にはうちの子ノートなど、あなたが書きたいと思っている項目に合わせてノートを選ぶことができます。

分厚いエンディングノートを見ると躊躇ってしまう人にも、一冊ずつ書いていけるのでおすすめです。

無印のエンディングノート

無印良品で取り扱っているノートを利用して、エンディングノートを作成することができます。無印良品のノートは書き心地がよいので、たくさん記載項目があるエンディングノートにぴったりです。

無印良品では、大学ノートやリングノート、バインダータイプなど、様々なノートを取り扱っています。書きやすさや、メモの貼りやすさ、書類の綴じやすさなどから、好みのノートを選んで、自由に書き進めていきましょう。

ヨドバシのエンディングノート

電化製品を広く取り扱うヨドバシカメラでも、エンディングノートを購入できます。書籍の売り場で取り扱っているほか、通販サイト「ヨドバシ.com」でもエンディングノートを販売していますよ。

楽天サイトのエンディングノート

大手通販サイト楽天市場でも、エンディングノートを購入できます。通販サイトは、エンディングノートの取り扱いが豊富で、気に入ったノートを安く手に入れることができます。

また、楽天市場はポイント還元制度が充実しています。お買い物マラソン開催時や5と0のつく日など、お得なタイミングを狙って購入するといいですね。

【無料配布】葬儀社でもらえるエンディングノート

葬儀社で無料配布しているエンディングノートを貰う方法もあります。葬儀社の会員となった場合や、イベントに出席した時に無料で貰えることがあります。
葬儀社が配布しているだけあって、介護や医療、お葬式や埋葬の希望についての項目がより充実していると言えるでしょう。

生前に葬儀について相談できるので、より具体的にエンディングノートを書くことができます。

【無料配布】市町村のエンディングノート

全国の市町村では、エンディングノートを無料で配布しています。冊子のエンディングノートを無料で配布している場合や、ホームページでエンディングノートのデータをダウンロードできる場合もあります。

費用を抑えてエンディングノートを手に入れたい人は、是非利用してみてください。

エクセルで作れるエンディングノートのテンプレート

エクセルで作成されたテンプレートを利用すると、無料で簡単にエンディングノートを作成することができます。エクセルデータを紙に印刷して手書きすることもできますし、記載項目を入力して作成することもできます。

エクセルデータで作成しておけば、修正や追記も気軽にできますね。財産目録など、随時修正が必要な項目にも、スムーズに対応できます。

エンディングノートのまとめ

今回の記事では、エンディングノートについて、まとめてお伝えしました。

エンディングノートに記入する内容は、お葬式や相続など死後のことだけではありません。今までの人生を振り返り、今後の人生をよりよく過ごすためのものでもあります。
エンディングノートを作成しておくと、万が一の際に家族の負担を軽減したり、家族へのメッセージを残しておくことができます。。

一方で、エンディングノートには法的な拘束力がなく、書いた内容が必ず実現するとは限りません。記入した希望が家族には負担となることもあります。
また、エンディングノートは個人情報を多く含んでいるので、保管場所に十分注意してください。

エンディングノートには、かわいいデザインやおしゃれなデザインなど、たくさん種類があります。また、ダイソー、セリアなどの100円ショップなどで安く手に入れられます。是非あなたにあったエンディングノートを見つけてみてくださいね。

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