終活と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?
終活には身の回りの整理、財産相続の準備、葬儀や墓の準備などがあります。
今回は終活の最初のステップ、片付けについて解説していきます。
「終活のための片付けなんて、まだ早いんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし片付けは、1日でも早く始める方が効果的。
なぜなら、終活自分にとっていらないものをそぎ落として、これからの人生を楽しく過ごすきっかけになるからです。
また、片付けには体力が必要です。
プロの力を借りるとしても、いる・いらないを仕分けするのは本人にしかできません。
早めに片付けを始めて、計画的に終活を進めていきましょう。
この記事でわかること
- なぜ終活で、片付けが大事なのか
- 片付けの始め方
- 片付けを行う際のポイント
なぜ終活で、片付けが大事なのか
終活を始める時、まず片付けに取り掛かることがおすすめです。 ここからは、なぜ終活で片付けが大事なのか、主な2つの理由について解説していきます。なぜ終活で、片付けが大事なのか
相続トラブルを防止できるから
部屋を片付けてから終活を進めると、親族間での相続トラブルを防止できます。 なぜなら、家のどこにどの資産があるのか把握して、自分で財産の一覧表を作れるからです。 片付いていない家では、資産がバラバラに保管されていることが多いです。 本人は全ての資産を遺言・エンディングノートに記載したつもりでも、後から忘れていた資産が出てくることがあります。 亡くなった後の相続トラブルを防ぐためにも、最初に家を片付けておきましょう。今後の人生を見つめるきっかけになるから
終活というと、残された家族のためにやるものと思われがちです。 確かに死後の遺品整理を考えると、片付けが重要なことが分かります。 しかし、片付けは本人にとって今後の人生の為にもなります。 片付けは、今までの人生を振り返り、改めて物や自分と向き合う作業です。 これからの人生に何を残したいか、どう生きたいのかを考えるきっかけになるのです。 片づいた部屋で快適に生活できると、楽しいセカンドライフが送れますよ。片付けの始め方
「片付けしなきゃいけないと思っているけど、何から始めたらいいか分からない」と悩んでいませんか? 片付けには、スムーズに進むやり方があります。ここからは片付けの始め方について、5つのステップに分けて解説します。ステップ1:片付ける場所を決める
まず、片付ける場所を決めます。 1日で家中を全て片付けるのは困難だからです。 人の集中力は3時間程度しか持ちません。 2〜3時間で片付けられる場所を選びましょう。 最初に片付けるおすすめの場所は、洗面所・玄関・台所です。 いつも使っている場所を片付けると、効果を実感しやすいからです。 「きれいな洗面所を使うと気持ちいい」「台所を整えて、料理がしやすくなった」などの達成感を得ると、片付けを続けるモチベーションが上がります。ステップ2:いる・いらないを分ける
片付ける場所を決めたら、そこにあるものを全部取り出します。 取り出したものを、いるものといらないものに分けます。 いるかいらないか迷ったら、最後にいつ使ったかを考えてみましょう。 「1年以上使っていないな」などと分かれば、手放す判断がしやすくなります。 どうしても決められないものは、保留にするのも1つの方法です。 しかし、何もかもを保留にすると、片付けが進みません。 本当に迷ったものだけにして、保留するものはいつまでに再度見直しをするか決めておきましょう。ステップ3:いらないものを処分する
ステップ2で分けたいらないものを処分します。 ゴミの捨て方は自治体によって異なります。 最近では、自治体のサイトやアプリでゴミの分別を調べることもできますよ。 いらないものをまとめたら、出し忘れないように玄関に置いておくことがおすすめです。 不要品の中でもまだ使えるものは、メルカリや、ネットオークションで売ることもできます。 しかし手間がかかるので、時間がある人でないとなかなか進みません。 また、出品作業がめんどくさくなり、片付けが進まなくなる恐れもあります。 ご自身の忙しさや性格を考えて処分方法を選びましょう。 大きな家具や、処分が大変なものはプロの手を借りる方法もあります。 こちらについては、後ほど詳しく説明します。ステップ4 :いるものを分類する
いらないものを処分しているものだけが残ったら、分類していきます。 いるものは、基本的には使用頻度ごとに分けます。 毎日使うもの、1週間に2~3回使うもの、1年に1回使うものなど、家族と相談しながら仕分けしていきます。 終活を始める方は、子供の独立・同居などライフスタイルが変化する時期でもあります。 今まで使っていたものも、本当に頻繁に使っているかを見直してみましょう。ステップ5:使いやすい場所に収納する
入るものを分類したら、使いやすい場所に収納します。 使用頻度が高いもの(週1回以上の使用が目安)はすぐに手が届く場所、使用頻度の低いものは、取り出しにくい引き出しや収納スペースに収めましょう。 ステップ2で保留にしたものや思い出品は、目につくところに収納するのがポイント。 残していることを忘れないようにしましょう。 必ず見直す期限を決めて、日にちを書いた紙を貼っておくなどの工夫がおすすめです。片付けを行う際のポイント
実際に片付けを行う際に注意したいポイントは、「使いやすさを優先する」「人のものを勝手に捨てない」「処分方法を検討する」の3つです。 それぞれについて解説していきます。片付けを行う際のポイント